秋明菊

秋明菊」と言う名前に惹かれ、どんな
花が咲くかも知れず株を植えた。
植えてから、暫くして葉が出てきた。
しかし、なかなかその後葉が大きくならず。
土が乾いたら、水をあげる程度の、ズボラお世話だった。それが、3年目の今年葉の
勢いがついてきて茎もしっかりしてきた。
「へえー」と思っていた矢先、花をつけた。
花の色は、薄い赤紫。花がツボミの頃は
下向きになっていて段々開花するに従って顔?を真っ直ぐ上げるように咲く。
まるで、恋に悩んでいた人が、思いが通じ
成就した喜びを表現してるようで可愛い!
江戸時代、日本は園芸大国だったらしく
西洋では専ら、貴族の趣味だったのに庶民の間でも大ブームが起こってたらしい。
徳川政権下の平和が長く続いたおかげで、
経済的にもゆとりがあったのだろう。
浮世絵にも、植物を愛でる庶民の姿が沢山
描かれている。
日本では、身分を超えて武士も町人も利用
できる園芸センターの様な店があったというから、驚きだ。
今も昔も、花に魅了される人の心は変わらない。私もその一人だ。