尊敬する野菜
毎日、命の危険が危ぶまれる猛暑が続いている。
そんな訳で、私の愛する畑のお世話がなかなか行き届かない。
早朝、草取りや水やりを頑張って畑の野菜達が産み出してくれた野菜を
収穫するのが精一杯だ。今年植えた「甘長唐辛子」「ピーマン」「ししとう」は
毎日のように、実をつけてくれ本当にありがたい。しかも、害虫にやられにくい。
ゴーヤも毎年植えているが、今年は場所を変えて2株植えてみた。
支柱を立て、ネットも張り成長を待つだけだったが、あっという間に、ツルをどんどん伸ばし
ネットに絡みつくだけでは、物足りずあちこちから、ツルが絡みつくものを探すようになった。
蔓性の植物は、ツルを絡めるものが無いと、ストレスから枯れてしまう事もある、と知ってあわてて更にもう一枚、ネットをかけた。
暫くすると、ゴーヤのジャングルのような有様になった。あまりにも、生い茂っているので
収穫が大変だ。ネットの表面の実は、発見が容易だが、問題はジャングル奥深くに実をつけて
いるものは、手探りで確認しなければいけない。
この暑さのせいか、ゴーヤの熟す頻度が高まりオレンジ色のゴーヤに変身してしまう。
タネは、真っ赤で、ゼリー状の膜?に包まれている。オレンジに熟成したゴーヤは、栄養価も高く、タネも硬いので食べるのは無理だが、口に含むと甘い。
しかし、野菜というものは、こんな猛暑にもめげず毎日のように子孫を生み出す。
本当に、尊敬に値する。
もしも、野菜達と会話が出来る未来が来たら、
「水が足りない!」「もっと美味い肥料をくれ!「害虫がいる!」
などと言われながら、人間は野菜の為に働くのだろう。