月に思う

11月8日の皆既月食は、何でも442年ぶりとかで、やたらニュースで取り上げられていた。

私は、何故か子供の頃から、夜空に輝く月を見るのが苦手だった。なんだか、月に自分を観察されているような気がして、怖かった。頭の中身、心の中、日頃の行い、知性、教養などデータを取られているような気がした。

「月には、うさぎがいて餅つきをしている」なんて、絶対嘘だと思った。

何か得体のしれないものがいるに違いないーと密かに思っていた。なので、今回の皆既月食が始まりかけた時に、夫が声をかけてくれたけれど、ほんの少し、お付き合いしてサッサッと家の中に避難?した。

何故、月に対してこんな感情を持つのだろう?きっと、前世はかぐや姫かも知れない。悲しい思いを抱いて月に帰った、その記憶が何処かに残ってるから?なんてアホな事を考えた。